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塩と光 |
あなたがたは地の塩である。あなたがたは世の光である。 |
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マタイ5:13,14 |
神の存在が本当にあるのか、ないのか。そのことをはっきりさせるのは神を信じていると言う人間である。しかしどうして多くの宗教家や信仰者は熱心になればなるほど同じ兄弟としての人間を裁いたり見下したりしてしまうのだろうか。ベストセラーといわれるバイブル−聖書を見ても、律法学者、祭司、パリサイ人のような宗教熱心な人ほど偽善者として描かれている。父親のそばにいて一生懸命働いていた放蕩息子の兄は、この父の愛に気づかず、体験せずにいた故に、放蕩して帰ってきた弟を抱きしめてくちづけし、祝宴までもうける父親を理解できなかった。父の喜びと愛を共有できないその兄の姿を見るとき、なぜか日本のキリスト者の姿が重なってくる。どれだけの愛が、この百年以上の日本のキリスト教の歴史の中で、語られてきたことだろう。しかしどれだけの愛を、神に心から愛されているこの世の人々に、行動によって気づかせてきただろう。「あなたがたは地の塩、世の光」とイエス・キリストは語っている。この自然界を魅力に満ちたものとして創られた主は、我らを神に創られ生かされ愛されている者として、おまえは野の花よりももっと大切だと言ってくれるほど魅力に満ちたものとしてくれたのである。しかし、それに気づいていない人間が教会の中にあまりにも多すぎる。1%弱のクリスチャン人口はその裏付けの一つだと言っても過言ではない。リバイバルとところどころで騒いでいるがそれを叫んでいる一人ひとりが熱心さのゆえに本当の神に造られた人間として、心の内側から湧き出てくる優しさ、暖かさ、美しさ、いわゆる魅力を失っていないだろうか。あなたは味のある、輝きのある者として生かされているのである。イエスキリストの十字架こそその原点に立ち返らせてくれる道なのだ。 |
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